内容説明
今の日本人は背骨を叩き折られている。長年、米国の属国をやり過ぎてすっかり奴隷民族に成り下がった。「奴隷をやめて反逆せよ!」と説いた本当のニーチェを日本人に伝えたい、という一心で書き下ろした本。
目次
第1章 これだけは知らねばならないニーチェ思想の骨格
第2章 日本人が分からない本当のニーチェ
第3章 邪教としてのキリスト教と闘ったニーチェ
第4章 ニーチェが生きた西欧19世紀という時代
第5章 炎の文献学者ニーチェ
第6章 闘う予言者ニーチェ
第7章 「狂気の破壊者」と見られて死んだニーチェ
著者等紹介
副島隆彦[ソエジマタカヒコ]
評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。政治思想、法制度、金融・経済、社会時事、歴史、英語研究、映画評論の分野で画期的な業績を展開。「日本属国論」と米国政治研究を柱に、日本が採るべき自立した国家戦略を提起。精力的に執筆・講演活動を続ける。2008年、リーマン・ショックを予言、2016年米大統領選挙でのトランプ勝利の予言を当てた唯一の言論人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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九曜紋
12
本書は適菜収が書いた「キリスト教は邪教です!現代語訳『アンチクリスト』」にインスパイアされたもの、と告白している。著者自身も2012年に「隠されたヨーロッパ血の歴史」を著している。この中でルネッサンスとはヨーロッパにおいてキリスト教=ローマカトリックによって抑圧されてきた民衆の「もっと楽しく生きたい」という感情の爆発だと喝破した。同じ動機から「神は死んだ」とキリスト教会に引導を渡したニーチェに着目したのだろう。「これからの日本におけるニーチェ思想の展開は俺に任せろ!」と啖呵をきったが果たしてどうなるか?2017/06/17
晴久
5
ニーチェに興味があったので読みました。翻訳の違いでここまで理解度が変わってくるんだなと驚く。著者の圧がすごいので、著者自身に好感は持てないのですが、ニーチェがどういう人生を送り、どのような思想と人々と接してきたのかが分かりやすかったです。「キリスト教は邪教です!」はぜひ読もうと思いました。2018/02/04
Carlyuke
5
副島隆彦が書いたニーチェだから期待して読んだ。良かった。言いたいことがよく理解できるように書かれている。ディオニュソス的であるということは人間の喜び, 快楽を追求すること。対してローマ教会キリスト教, また宗教が弱者がすがりつくものとしている。人類は大きくこの二つで対立してきた。なるほどと思った。他にもニーチェ自身はカトリックやプロテスタント教会を嫌っても, イエスや, ルターの生き方を尊敬していたとも学んだ。ユングやキリストを理解する手がかりにしたい。2017/06/28
Hiroki Nishizumi
3
途中から適菜収の現代語訳アンチクリストを読んだ方が良いのかなあと感じだした。2019/01/12
MICKE
3
先生、もう反逆とはどうすることだったのか、思い出せません。2017/07/08